冴えない彼女の育てかた♭ 9話「卒業式と超展開」感想・考察
こんばんは、すのーです
最近また仕事が忙しくなったせいでなかなかやりたいことができない日々が続いています...
(まあやりたいことの8割くらいはアニメを見るとかラノベを読むとかなんですがねw)
はぁ...アニメ見てお金もらえる仕事ないかな....
前置きはこれくらいにして早速本題へ。
目次
あらすじ
ストーリー
前半:7巻 6章〜7章
後半:GirlsSide P106〜P166
今回は前半と後半で原作の巻数が異なります。
時間軸としてはこれで正しいのでアニメだけみてる人でも何の話をしているのかわかる構成になっていますね。
※原作を読む際には6巻以降の時間軸が少しややこしいのでご注意ください。刊行順(時間軸通りではない)に読みたいかたは下記を参照下さい。
6巻→FD→7巻→GS→8巻→9巻→GS2→10巻→11巻→12巻→GS3(6月20日発売)→13巻(発売日未定)
前半パート
卒業式終了後のシーン
「卒業おめでとう、詩羽先輩」
桜咲く道を詩羽先輩と倫也が二人で思い出に浸りながら歩いています。
倫也にとって豊ヶ崎学園での詩羽先輩との思い出は実は驚くほど少なく浸る思い出もそんなに多くはない。
安芸倫也と霞ヶ丘詩羽というよりはTAKIと霞詩羽の思い出の方がずっと大きかった。
そう、二人が過ごした時間は、ここじゃなくて、''聖地''の方が圧倒的に多くて....
そんなことを考えながら二人で歩く最後の通学路。
________そして、倫也は詩羽先輩へ本題を切り出す。
ここのシーンアニメは原作に忠実に沿ってていいですね。
二人が歩いている通学路、ここは有名な加藤恵坂からすぐの川沿いの道だと思います。
加藤恵坂には実は桜の木は一本も咲いていないので、春に行っても桜を見ることはできません。
しかし二人が歩いている川沿いの道はアニメと同じように桜が綺麗に咲いているので、聖地巡礼の際には立ち寄ってみることをオススメします。
続いて、サークルの新しい企画に参加してほしいと頼み込む倫也に対し、詩羽先輩が悲しい真実を告げるシーン
倫也の企画書を真剣に読み、正当に評価をした詩羽先輩。
このまま企画に参加してくれると思った.....
_______しかし
『ごめんなさい、倫也君.....もう、私はあなたと一緒に行けない』
『......えっ?』
あまりにも突然すぎる告白
倫也は動揺を隠せるはずもなく戸惑う。
『そ、そんなに無理はさせないよ!先輩にも英梨々にもさ』
『だからよ、倫也君』
『え....?』
『あなたは、そこを解決できなかった....澤村さんにも、私にも、無理を強いることができなかった』
『それは...いくらなんでも今の俺には無理だよ』
『私たちクリエイターはね...無理をしなくていいと許された瞬間に成長は止まってしまうの。無理めの締め切りがあって、納期とクオリティのバランスで戦って、命がけの勝負をしないと、向上なんかできないの』
『だから倫也君、あなたはプロデューサーに向いてない。』
『っ.......。』
仲間からの悲しい忠告、何も言い返せない自分
そして畳み掛けるように襲ってくる悲しい現実の数々。
『フィールズ・クロニクル....?』
詩羽先輩に見せられた企画書には大人気シリーズフィールズクロニクルのスタッフ一覧が....
◾︎スタッフ:
企画・設定・ストーリー原案・キャラクター原案:紅坂朱音
脚本:霞詩子
キャラクターデザイン:''柏木エリ''
『.......なに、これ?』
『許して、倫也君.....』
『倫也君に....憎まれても仕方ない。
それでも私は、もう一度、柏木エリと組んでみたかった.....っ。』
『嘘だ.....』
詩羽先輩と違って、
英梨々はプロじゃないだろ。
こんな物凄い企画に抜擢されるような器じゃないだろ。
アイツはそんなプレッシャーに耐えられないだろ。
俺が、守ってやらなくちゃならない、はずだろに....。
_______________________________________________________________
『ごめんね......ごめんね、倫也........っ』
なぜ詩羽先輩と英梨々が紅坂朱音の企画に参加することになったのか、倫也の知らないところで一体なにが起こっていたのか、それは後半パート以降で語られます。
後半パート
物語は一ヶ月前に遡る。
相変わらずスランプから抜け出せない英梨々
アニメでは英梨々と倫也はLINE的なものでやりとりしていますが、原作では電話です。
こんな描写があります。
「ね、倫也」
『ん?』
「この絵を描き終わったら、どっか遊びに行かない?」
『お前が外に出かけるのをめんどくさがらなければな....』
「あたしだって、一年に一回くらいは外に出たくなる時があるの」
____________
幼馴染との他愛もない電話。
それは、8年前なら親に叱られていた行為。
そして最近までなら、お互いの積み重なったわだかまりのため、『もうちょっと...』が言えなかったはずの、行為。
「よしっ!」
そのほんのちょっと先進的で、ほんのちょっとワガママな日常イベントを全身で堪能した英梨々は、掛け声とともにもう一度机に向かう。
さっきまで避けていた机に。
「あれ? あの時は描けたのに....
那須で、一人ぼっちで頑張ってたあの時は、描けたのに...?」
倫也への好意は以前よりも強く積極的になったのに、イラストはそれについてきてくれない。
このスランプを引きずり続けたまま、英梨々は紅坂朱音と対面することになる.....
詩羽と英梨々が紅坂朱音と対面するシーン
大阪にあるゲーム会社のマルズから大ヒットシリーズ、フィールズクロニクルの最新作のメインシナリオのオファーが来たことを町田さんから知らされる詩羽。
なぜ自分なんかにオファーが来るのか?と疑問に思う詩羽であったが、町田さんにオファーを出してきた人物の名を聞かされ、以前のコミケでの記憶が脳裏に浮かぶ。
「紅坂、朱音....」
しかもオファーをされていたのは詩羽だけではなかった....
「あなたたちのサークル、シナリオライターだけじゃなく、イラストレーターもセットで狙われてるわよ?」
そう、澤村・スペンサー・英梨々にもオファーの声がかかっていたのだった。
二人は連絡を取り合い、次の土曜日に行われる不死川書店とマルズの打ち合わせに参加し、オファーを断りにいくことになった詩羽と英梨々。
しかし、英梨々の同席を許してしまった詩羽はこの時点で自分に嘘をつく。
そして、約束の日
指定された店の個室に通された英梨々と詩羽。
打ち合わせと聞いていたはずだったが、
そこにいたのは紅坂朱音、ただ一人だった
『この企画書、30分で読め。』
「ちょっと、あたしたちはそういう話をしに来たんじゃ...」
「え、見ないの澤村さん?」
「でも、見ちゃったらさぁ」
「....見たくないの?」
「.....」
気づくと二人は企画書に没頭していた。
ただ無言でページをめくっていた。
美味しそうな餌を与えられてヨダレを垂らしている、幸せなクリエイターのように...。
『それで、意見は?』
「これを私たちに見せて....どうしようって言うんですか?」
『死になさい』
「なっ!?」
それは自分たちのサークルのプロデューサーが絶対に言わない言葉、いや言ってはくれない言葉だった。
もう話は決まっていた。
ここからは完全に朱音のペース
『柏木エリ、このままじゃ、いずれサークル代表もあなたの才能を持て余す。あなたの求めるレベルは、どんどん彼らの実力と乖離していって、お互い傷つくよつになり、やがて....』
「そんかことないもんっ!」
『霞詩子、あなたには、柏木エリの力を引き出す触媒としての役割を期待してる。』
「私は...澤村さんの付き人....?」
二人に課せられる圧力、とんでもないプレッシャー
そんな中、今も続いてるスランプを告白した英梨々に紅坂朱音は....
『お前、まだ全然伸びかけじゃね〜か!
たった一回変身しただけでもうスランプだとか言ってんのか?
絵描き''ナメてんのか''?』
突き刺さる言葉、さらに抵抗する英梨々にトドメを刺す。
『柏木センセ、どう? あんたの絵ってこんな感じよね?』
紅坂朱音がおもむろに取り出した同人誌には柏木エリとそっくりなイラストが描かれていた....
『私にも描けるんだから...あんたも当然、このくらい描けるわよね?』
「あ、あ、あ......あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ〜っ!」
おわりに
次回10話「そして竜虎は神に挑まん」
次の10話、おそらく8話と同じくらいの衝撃、或いはそれ以上といっても過言ではないかもしれません。
それくらい原作でも衝撃的な内容でこの作品の良さが最大限に詰まっていると思います。
(セミエンドと言ってもいいと某ブログにも書いてありましたしね)
本当に楽しみです。
冴えカノの感想や考察をブログでこうして書けるのもあと残り2回となりました。
寂しい気持ちはもちろんありますが、このアニメの集大成を最後まで見届けたいと思います。
それではまた〜