拙い文章の起こしかた

冴えない彼女の育てかた♭ 8話 「フラグを折らなかった彼女」の感想と「ToHeart」のアニメ版 1期 8話「おだやかな時刻」との共通点(御宅語 C93より)

どうも。すのーです。

かなり久々の更新となってしまい恐縮ですが、またちょこちょこ更新していこうかなと思います。

とりあえず、今回はコミックマーケットC93で御宅語さんでかかせてもらったものを再アップします。よろしければ読んでやってください。

(3年くらい前に書いたものなのでいろいろ?と思うこともあるかもしれませんが、そこはご容赦ください(笑))

 

 目次

 

まえがき

冴えない彼女の育てかた
 
この作品、御宅(オタクと読むらしい)ならば知らない人は少ないであろう。
 
WHITE ALBUM2」「パルフェ 〜ショコラ second brew〜」「この青空に約束を」などなど、有名PCゲームのシナリオを手がけた丸戸史明によるライトノベルデビュー作。
 
上記に挙げたゲームをプレイし、思い出に残っている人も多いのではないだろうか。
特に「WHITE ALBUM2」は当時、''ありそうでなかった恋愛のほつれ''を描き大ヒット。
プレイするには胃薬用意必須とされ、中には『曲を聴くだけで辛すぎてプレイできないよ!あんちゃん!(CV.花澤香菜)』などという声も。
 
かくいう私もこれらの作品に多大な影響を受けた所謂''丸戸信者''である。
 
さて、今回はそんな丸戸史明渾身のラノベデビュー作である「冴えない彼女の育てかた」の原作...ではなく、アニメについて...
 
しかも自分が一番心に残っている冴えない彼女育てかた♭(アニメ二期)の8話(※)(マジでピンポイントですんませんw)に焦点を当て、”語って”いこうと思う。
(冴かない彼女の育てかたという作品自体のあらすじはここでは省略します)
※以降8話とする

あらすじ

まず8話のあらすじとしては大きく分けて、
 
前半部:倫也が恵を視聴覚室に連れて行き、二人が所属するサークル「blessing software」の新作プロットについてプレゼンする場面。
 
後半部:英梨々の一件で停滞していた関係を修復した倫也と恵は、早速次回作の打ち合わせをすべく倫也の家に向かう場面。
 
の二部構成になっている。(詳しくは公式サイトなどを参照)

 

www.saenai.tv

 

ストーリー構成

原作7巻 5章のみ (P113〜P150)
今までアニメ1話あたりで、だいたい原作4章分を使った構成であったが、この8話は何と1章。
しかも登場人物は安芸倫也加藤恵の2人のみ。
原作のストーリーから外れることなく、アニメオリジナルを存分に取り込んだ構成になっている。
アニメの脚本は原作者丸戸自らが担当しているため、やはりアニメオリジナルも組み込みやすいのだろう。
昨今のアニメでは、原作者の意見一切取り入れずアニメが制作され、失敗すると叩かれるのは原作者という理不尽極まりない事態も
たまーにあるのかなと思う。
ちょうどタイムリーなネタだと今期アニメ、妹さえいればいいでこの話が取り上げられていたりした。
はあ京可愛いよ、京…/// (この記事カフェにて真顔で書いてます)
それは置いておいて、やっぱり原作者自らが脚本を書いてるアニメなんだから面白いに決まってんじゃんっ☆的な感じで次に進むことにする。
ここから先は8話の内容について書いていく。

メインヒロインの涙

前半部での視聴覚室でシーン。
 
『加藤、お前さ、本当に…..
''blessing software''のこと、好きでいてくれたんだな………っ!』
 
この倫也の一言で今作のメインヒロインである加藤恵は、今までずっと溜めてきた様々な感情が篭った”初めての涙”を流す。 
 
「な〜んだw メインヒロインなんだから涙流すのなんて普通じゃんw」
 
という声がどこからともなく聞こえてきそうではあるが、
それは違う。
 
この恵の涙には大きな意味があるのだ。
これまで冴えない、影が薄い、感情がない、何がメインヒロインだ、普通に存在忘れてたわ汗 などなど(最後の悪口じゃん...)
いくら罵声を飛ばされ続けようとフラットだったメインヒロインが、ついにここにきて自らの感情を表に出した。
最初から加藤恵一択だった自分としては(これを言うと色々と批判が)原作を初めて読んだ時、もちろん号泣したのだが、
アニメでは恵の声を担当されている安野希代乃さんの力の入った気の抜けた演技やBGMでさらに磨きがかかり、やっぱり号泣した。
きっとこの8話で今まで加藤恵に何の魅力も感じていなかった人でも、少しは心が動いたのではないか。
 
このように8話は加藤恵という人物を”冴えないモブ”から脱皮させメインヒロインレース首位独走状態までにさせた。
当時人気がなかった...とまでは言わないけれど、明らかにこの後から加藤恵の人気は群を抜いて上昇していたと思う。
 
しかし、丸戸自身は加藤恵というキャラにこんなにも人気が出るとは思っていなかったらしい。
 
ここからはあくまで私の想像だが、
 
原作4巻あとがき『僕はドSライターの謎の称号を〜』や、シリーズ開始当初の詩羽推しから考えると、
少なくとも1~4巻までは加藤恵というキャラをtrue endで使う予定は全くなかったのではないか。
(まあ丸戸といえば『WHITE ALBUM2』などの前歴があるし、どんな展開になってもおかしくはないんだけど…)
原作の表紙絵を改めて見てみると1巻が英梨々、2巻が詩羽と続いて、恵は...?というと7巻(内容的に8話に当たる)まで表紙絵として使われていない点からも
それは読み取れる。
 
5巻あとがきで『もはやこの作品の展開は個人(原作者)の判断だけでは何も決められず〜マジでこの作品のエンディング誰になるんだよ…』とあるが、
ここでエロゲとアニメの大きな違いを作者自らが実感しているのではないかと考える。
エロゲは自分の思う通りにシナリオを書くことができる、言ってしまえば自由度が比較的高い。
しかしライトノベルは違う。ライトノベルは売れなければならない。アニメ化され、メディアミックスが展開され商材として人気が出なければならない。
現在ライトノベル新人賞での選考基準もそれが前提である。
この5巻あたりで、1期アニメ化が決まり作品も有名になり始める。
→どの女の子を本当のメインヒロインにするか丸戸の中での葛藤
 
そして7巻(8話の内容に当たる)が発売され、今までの影の薄かった加藤恵の殻を破り爆発的な人気が出た。
→おそらく多方面から恵ルートで行こうという声があったと推測される
 
8巻あとがきで『冴えない彼女であるはずの加藤が一番目立っているこの状況は自分の中でも結構想定していなかった事態』とあることから、
おそらくこの時点であまりにも恵の人気が上昇したため、メインは恵ルートで行かざるを得ないと考えていたのではないかと思う。
 
以上のような単なる一般オタクの妄想はまあ置いておいたとして、あとがきに書かれていることは事実であるし、
何らかの力が働いてメインは恵ルートで確定したのである。
結果的に冴えない彼女の育てかたという作品は恵とのハッピーエンドで完結したし、それがtrue endで私自身も十分満足した。
 
ただ、欲をいえば、この作品がエロゲとして発売されていたらどんな作品になっていたんだろう...と考えてしまう。
 
丸戸が自由にこの作品で脚本を書いたらと…と考えると鳥肌が立つのは私だけだろうか。
もし、あの時、恵が英梨々を許さなかったら…
もし、英梨々と詩羽が紅坂朱音の誘いを断っていたら…
などなどゲームになった場合として考えられる分岐は大量に存在するのだが、この話をするとまた長くなってしまうので、また何か機会があれば言及したいと思う。
 
すごい話が脱線してしまったが、とにかく加藤をメインヒロインとして確定させた原作7巻の内容を、アニメでできる100点、いや100億点の出来で表現して見せたのだ。それが8話なのである。

8話がいかにすごいのか

後半部、次回作の打ち合わせという程で倫也の家に向かう二人。
 
この後半部だが、原作7巻P143〜150たった7ページ分の内容を後半部全てを使って描いている。
7巻のメイントピックはあくまでも上記で記した”メインヒロイン加藤恵の涙”である。
しかし、8話の構成としてはそのメイントピックを前半部に持っていき、
後半部では、7巻のメインの話ではない、というか原作ではおまけと言っても過言ではない、たった7ページを
アニメオリジナルを組み込むことによって膨らませ後半部に持ってきている。
 
ではなぜ原作ではおまけである部分を、わざわざ物語の大きなターニングポイントとも言えるこの8話に持ってきたのか。
 
以前丸戸は某インタビューにて
『冴えカノはアニメと原作がお互いを補完すると一番いい楽しみ方ができるんじゃないかと思います。』
と答えていることから、原作ではフューチャーできなかった部分をアニメで描こうという旨が読み取れるだろう。
つまり『原作のおまけをストーリーのメインにしたら、原作のが面白いとか言ってるやつも満足するやろ?w』
的なメッセージであると私は考えた。
 
さらには、アニメ二期で加藤恵の登場回数やセリフを8話まで大幅に少なくすることにより、
8話での加藤恵のヒロイン力の爆発に繋げている。
 
8話の加藤恵は今まで見せたことのない多彩な表情したり、今まで見せたことのない面倒くささなんかも倫也に見せる。
 
中でも私が心に残ったのは、就寝前、恵が倫也に言った
『そうだね…ねぇ安芸くん、明日になったら今のわたし、忘れてね?』いうセリフ。
 
この時の恵の表情と言い方が本当に素晴らしかった。(このシーンだけリアルに50回は見ました)
可愛いとか、萌えとか、そんな簡単な言葉では到底言い表すことができないまでに。
 
ここまで感情移入できるのはやっぱりキャラ設定のおかげである。
元々が主人公にデレデレのありきたりヒロインでこの8話をやっても感動とかそんなものは一切生まれないだろう。
後半部でやっていることは簡単に言ってしまうと、主人公の家で料理してゲームしてお風呂入って寝るだけ。
主人公への告白もない、ましてやハプニングでキスとかいうあるあるお決まり展開もない。
ドキドキするシーンなんか一つもないのだ。
 
そういう展開を求めていた視聴者からすれば不満の声だって出てくるかもしれない。
 
しかし、加藤恵だから、存在感がない、感情がフラットと散々言われてきた彼女だからこそ、そんな些細なやりとり、仕草に可愛いを超えた感動が生まれてくるんだと思う。
これに関してはもうキャラ設定の勝利である。
 
以上のように今まで出番がほぼなく、アニメでは空気であった加藤恵という準モブキャラを
”冴えない”、”影が薄い"というキャラ設定とシーンに合わせて初披露のキャラソン(ETERNAL♭)を流すなどの演出により
一瞬にして、誰もが羨むようなメインヒロインにしてしまう。
 
しかも原作のおまけ部分で。
 
これが8話の本当の凄みだ。
 
まさにキャラの特徴、ストーリー展開など全てを把握している原作者が脚本を書いたことで実現できた大作である。

アニメToHerat 1期 8話との共通点について

 これまでの内容で8話の魅力がおわかりいただけたかとは思うが(おわかりいただけなかったら無視してください)、当然私はこの8話が大好きで何度も
見直していた。そこである作品との共通点が多くあることに気づいたのである。
その作品というのが、「ToHeart」である。
ToHeart」といえば、個性豊かなヒロインの魅力と、それを支えるシナリオの質の高さで幅広い層から支持を集め、
Leafを一躍アダルトゲームのトップブランドに押し上げる大ヒット作である。知っているという御宅(オタク)も少なくないであろう。
そんな「ToHeart」のアニメ版 1期 8話「おだやかな時刻」(※)と、今回取り上げている「冴えない彼女の育てかた♭」 8話 「フラグを折らなかった彼女」(特に後半部)には多くの共通点がある。
※補足としてこの回の内容を超間接的に説明すると、主人公藤田浩之が幼馴染でヒロインの神岸あかりの家でテスト勉強をする。おわり。である。
(バカにしているわけではなく本当にこの内容しかないので気になる方はぜひ視聴してください)
 
以下に共通点を挙げてみる。
 
・1話まるまる通して登場人物が主人公とメインヒロインの二人のみ(ToHeartの方は長岡志保の声のみ出演あり)
・部屋で二人きり
・ヒロインの手作り料理
・キスなどのあからさまなイチャイチャ描写一切はなし
・穏やかな日常
 
このような数ある共通点や、物語の中盤から終盤へと繋がるこの大事な8話という場面であえて登場人物を絞り、
二人だけの閉ざされた誰にも邪魔されない空間(主人公orヒロインの自宅)で、平穏な日々を送るという大胆なストーリー構成の類似から
考えると、丸戸は「ToHeart」1期 8話を意識して「冴えない彼女の育てかた♭」 8話 を作ったのではないかと私は思う。
 
冴えカノという作品という自体オマージュ、メタ、パロが大好きという点から、
どんな作品がその対象になってもおかしくはない。
実際、「ToHeart」と同じくLeafから発売され先程も紹介した「WHITE ALBUM2」のことを大きく意識して作られているのが顕著にわかるだろう。
(主人公の名前や季節感など)
丸戸も自身が担当した戯画作品3作全てで同一の大学を登場させ世界観を統一させたりするなど、作品もじりが大好きなことから
ToHeart」も参考にしているということは可能性として十分にあり得る。
しかし、ネットなどで調べてもそのような記述は一切ないし、このような考察をしている人も私以外にいなかった。(もし見つけたら僕に連絡ください)
ただ、こんな風に考察すること自体が御宅(オタク)冥利に尽きるというかなんというかなので、私自身、考察の結果が正解かどうかは特に気にしないこととしている。
 
自分の大好きな作品について批評し考察する、その時が一番"御宅語”していてどうしようもなく楽しいのだから。

 

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冴えない彼女の育てかた♭ 10話「そして竜虎は神に挑まん」感想・考察

 

こんばんは〜 すのーです。

最近仕事が忙しすぎて(以下略


仕事の愚痴を書いても何も生まれないのでブログの方を書きたいと思います...

 

目次

 


あらすじ

www.saenai.tv

 

トーリー

Girls Side P167〜218
7巻 P194〜207(?)

 

前半パート

冒頭、詩羽先輩と英梨々がお台場の海を見ながら会話しているシーン

 

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紅坂朱音の企画に参加するかどうか詩羽と英梨々が話しあっています。

二人ともこの時点で心の中の気持ちはもう決まっているのに、英梨々の方はまだ自分に正直になれないでいます。

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『.....やんないわよ、あたし』

『だって今のあたしは...』

 

「描けないって?」

英梨々は自分の気持ちを隠して、企画に参加できない理由しか言えなかった。詩羽はそれを淡々と論破していく。

 

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『.... なんであんなヤツの肩を持つのよ!あんた悔しく...っ』

「ねぇ、澤村さん 、私に気を遣っているならそれは余計なお世話よ。あなたは自分の意志で、自分がどうしたいのか決めなさい。」


でも、やっぱりその企画はすごく魅力的で、自分がその企画に必要とされてて....

 

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『ねぇ想像できる?フィールズクロニクルよ?フィールズクロニクル!それも、あたしと、あんたで!』

『しかも、しかもよ!紅坂朱音は!あの企画を!あたし前提に.....ぁ』

「....いいのよ、澤村さん」

『う、ううん、ごめん...』

つい漏れてしまった隠していたはずなの紅坂朱音の詩羽への扱いに対するコトバ

しかし、一番悔しかったのはやっぱり本人で...

 

 

「あなたはさっき、私に『悔しくないの?』って聞いたわよね?」

 

「いいわ答えてあげる....


悔しい!


悔しいわよ!


そんなの決まってるでしょう!」

 

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いつも大人でポーカーフェイスな詩羽はもうどこにもいなかった。

「だからもし、あなたがこのプロジェクトに参加するというなら、覚悟なさい...真正面から叩き潰してあげるから」


「というわけで、私の決意表明は終わり。あとはあなたが決めなさい...じゃあね」

企画の参加を英梨々に託しその場を去る詩羽。

 

詩羽に選択肢などなかった。もうとっくに気持ちは決まっていた。

 

さっきまで言っていたクリエイターとしての誇り、プロとしての名誉、そんなものは本当はどうでもよかった。

 

だってもう一度''柏木エリと組める''チャンスが目の前に転がっていたのだから。

 

 


ここはアニメも原作もどっちも大好きです。
英梨々の葛藤、詩羽先輩の感情を表に出す描写は本当にクるものがあります。

 


後半パート


英梨々がスランプを抜ける〜二人が決意を固めるシーン

 

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突然、英梨々から「話がある」と学校の美術準備室に呼び出された詩羽。

 

 

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何やらスランプから抜けたかもしれないと言う英梨々...

どうやら家でスケッチをしていたらタッチが戻ってきたらしい。

 

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詩羽はそのスケッチを見に英梨々の家へ行こうとするが....

 

『取りにいくよりも、早いよ』

 

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そう言って、その場で絵を描き出した彼女は、澤村・スペンサー・英梨々、改め 柏木エリだった。

(アニメでは絵を描いているときに今までの思い出がフラッシュバックされる)

 

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『描けた...』

 

30分足らずで描かれた絵は、まさに衝撃。

 

モチーフは、いつも通り、美麗な少女。
ポニーテールで、にっこり笑ってて。
正統派美少女のようで、けれど可愛さが滲み出ていて。
落ち着いた佇まいのようで、微妙に活発的でもえりそうで。
少し自信のなさそうな、けれど優しげな微笑みを浮かべ。
そう、ふたたび『cherry blessing〜巡る恵みの物語〜』のメインヒロインが。
叶巡璃が、この美術準備室に、顕現していく。

 

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アニメでは省略されていましたが、原作では詩羽先輩がこの絵を見た時、この場にいない倫也に心の中で問いかける場面が書かれています。

 

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『ねぇ倫理君、あなたは、澤村さんのこの姿をみたことがあるの?彼女が本気で、命を燃やして、楽しそうに描かれている姿を、見たことがあるの?
ううん、多分、一度もないんでしょうね...
だって、もし、あなたがこの彼女を知ってたら。
護ってあげたいなんて、そんな不遜なことを思える訳がない』


『あなたは、澤村さんのことを自分がよくわかっているつもりだったんでしょう?
けれど残念。本当は何もわかっていなかった。
彼女がこんなにも強く、気高く、美しく...
そして、素晴らしいイラストレーターだということを、世界で唯一知らないピエロ君よ』

 

 

 


絵が完成し、完全にスランプから脱出して笑っていた英梨々は....

 

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いつの間にか......泣いていた


『倫也に求められても、倫也が励ましてくれても、ずっと、ずっと書けなかったのに....

なのに....

 

紅坂朱音に指摘されただけで...
紅坂朱音に笑われただけで...

悔しくて、恥ずかしくて、負けたくなくて

 

 

 

描けちゃったぁ....っ』

 

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『あたし、倫也が側にいると書けない...
倫也もあたしに描かせることが出来ない...

サークルにいたままじゃ、今より前に進めない....

倫也が求めてるすごいイラストレーターになれないよぉ....』

 


実は原作では英梨々が泣く描写はありませんでした。(エピローグで泣いているシーンはあるけどまた別の日のこと) よってここはアニメオリジナル。
ここに関しては個人的に原作を超えていましたね。
BGMも素晴らしいですし、うまく一期からの回想を持ってきたりとアニメだからできる魅せ方を沢山していて感動しました。

 

ここの英梨々のセリフ、一言一句震えました。

いやぁ、原作7巻中盤で、英梨々が倫也に送ったメールの一節をここにぶち込んでくるとは...。

 

アニオリだけど適当なんてことは一切なく、本当に丁寧に作りこまれていてすごく作品愛を感じました。ありがとうございます。

 

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そして、二人は決心する。この美術準備室で。

「しばらくは、辛い日々が続くわね」

『覚悟は、してる』

_________________

『それよりも、あんたも覚悟を決めなさいよ』

「私は、まぁ、四月から大学生だし、なんとか」

 

 

『いつまでもナメられてんじゃないわよ霞詩子.....っ!』

「澤村さん....?」

 

 

『紅坂朱音は一つだけ見逃した....あんたの才能を、あんたの努力を、あんたの諦めの悪さをっ!

霞詩子の凄さを理解してない紅坂朱音なんて、全然大したことないっ!』

「澤村さ....っ」

 

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詩羽の目からいつの間にか涙が流れていた。

 

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そして二人は旅立っていく、二人が出会ったblessing softwareを。

 

 

 

 

二人を失ったボロボロの倫也〜はじまりの坂へ


月日は流れ、四月、春休みのある日

倫也と伊織はとあるコーヒーショップにて、お互いの動向について話していた。

 

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倫也は霞ヶ丘詩羽澤村・スペンサー・英梨々がサークルを抜けたことを、伊織は『rouge en rouge』を出海と共に辞めたことを告白する。

 

「続けろよ?サークル」

再び伊織に言葉をかけられた倫也だったが、今の彼には何も答えることができなかった。

だって、もう二人はここにいないのだから。

 

 

 

 

 

________

春、桜が咲いている。

去年の桜とは全然違う、桜が咲いている。

....いや、実のところ、桜は去年とまったく同じに決まってて。

だからこれは、桜以外の状況が、去年と違っているだけで.....


だって、あの時は坂を下っていたけれど、今は上っている。
だって、あの時は自転車だったけれど、今は歩いている。
だって、あの時は朝方だったけれど、今は夕方で。
だって、あの時の俺と、今の俺は、何もかも違ってて。

 


もう、『blessing software』は存在しないんだって。

 

 

早く、早く...
家に帰れば、部屋に入れば、泣ける。
人目を気にせず、一人で泣ける。

だから急げよ、俺。
この坂を上りきったら、あとは....

 

 

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その時、ひときわ強い風が、一瞬だけ俺の足を止め...

「え....」

坂の上。てっぺんの、ど真ん中。

そこに佇む、ショートボブの女の子。

 

 

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「加藤.....」

 

『今から、デートしよ?

デートしてみよう?わたしたち。』

 

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おわりに

 

www.saenai.tv

 

次回、最終回「再起と新規のゲームスタート」

 

いよいよアニメ冴えない彼女の育てかた♭も次回で、最終回になります。

こんなに大好きなアニメが終わってしまうのは本当に悲しいですが、作品自体はまだ完結していないのでこの目で物語の最後を見届けたいと思います。

それではこの辺で〜

ps.
先日発売されたGS3、最高でした.... また改めて感想などは書きたいと思います。

冴えない彼女の育てかた♭ 9話「卒業式と超展開」感想・考察

 

こんばんは、すのーです

最近また仕事が忙しくなったせいでなかなかやりたいことができない日々が続いています...
(まあやりたいことの8割くらいはアニメを見るとかラノベを読むとかなんですがねw)

はぁ...アニメ見てお金もらえる仕事ないかな....

前置きはこれくらいにして早速本題へ。

 

目次

 

あらすじ

 

www.saenai.tv

 

 


トーリー

前半:7巻 6章〜7章
後半:GirlsSide P106〜P166

 

今回は前半と後半で原作の巻数が異なります。
時間軸としてはこれで正しいのでアニメだけみてる人でも何の話をしているのかわかる構成になっていますね。

※原作を読む際には6巻以降の時間軸が少しややこしいのでご注意ください。刊行順(時間軸通りではない)に読みたいかたは下記を参照下さい。

6巻→FD→7巻→GS→8巻→9巻→GS2→10巻→11巻→12巻→GS3(6月20日発売)→13巻(発売日未定)


前半パート

卒業式終了後のシーン

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「卒業おめでとう、詩羽先輩」

 

桜咲く道を詩羽先輩と倫也が二人で思い出に浸りながら歩いています。

 

 

倫也にとって豊ヶ崎学園での詩羽先輩との思い出は実は驚くほど少なく浸る思い出もそんなに多くはない。

安芸倫也霞ヶ丘詩羽というよりはTAKIと霞詩羽の思い出の方がずっと大きかった。

そう、二人が過ごした時間は、ここじゃなくて、''聖地''の方が圧倒的に多くて....

そんなことを考えながら二人で歩く最後の通学路。

 

________そして、倫也は詩羽先輩へ本題を切り出す。

 

 


ここのシーンアニメは原作に忠実に沿ってていいですね。
二人が歩いている通学路、ここは有名な加藤恵坂からすぐの川沿いの道だと思います。
加藤恵坂には実は桜の木は一本も咲いていないので、春に行っても桜を見ることはできません。
しかし二人が歩いている川沿いの道はアニメと同じように桜が綺麗に咲いているので、聖地巡礼の際には立ち寄ってみることをオススメします。

 

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続いて、サークルの新しい企画に参加してほしいと頼み込む倫也に対し、詩羽先輩が悲しい真実を告げるシーン

 

 

 

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倫也の企画書を真剣に読み、正当に評価をした詩羽先輩。

このまま企画に参加してくれると思った.....


_______しかし

 

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『ごめんなさい、倫也君.....もう、私はあなたと一緒に行けない』


『......えっ?』

 

あまりにも突然すぎる告白


倫也は動揺を隠せるはずもなく戸惑う。

 

『そ、そんなに無理はさせないよ!先輩にも英梨々にもさ』

『だからよ、倫也君』

『え....?』

『あなたは、そこを解決できなかった....澤村さんにも、私にも、無理を強いることができなかった』

『それは...いくらなんでも今の俺には無理だよ』

『私たちクリエイターはね...無理をしなくていいと許された瞬間に成長は止まってしまうの。無理めの締め切りがあって、納期とクオリティのバランスで戦って、命がけの勝負をしないと、向上なんかできないの』


『だから倫也君、あなたはプロデューサーに向いてない。』


『っ.......。』


仲間からの悲しい忠告、何も言い返せない自分


そして畳み掛けるように襲ってくる悲しい現実の数々。

 


『フィールズ・クロニクル....?』


詩羽先輩に見せられた企画書には大人気シリーズフィールズクロニクルのスタッフ一覧が....


◾︎スタッフ:
企画・設定・ストーリー原案・キャラクター原案:紅坂朱音

脚本:霞詩子

キャラクターデザイン:''柏木エリ''

 

『.......なに、これ?』


『許して、倫也君.....』

『倫也君に....憎まれても仕方ない。

それでも私は、もう一度、柏木エリと組んでみたかった.....っ。』

 

 

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『嘘だ.....』

詩羽先輩と違って、
英梨々はプロじゃないだろ。
こんな物凄い企画に抜擢されるような器じゃないだろ。
アイツはそんなプレッシャーに耐えられないだろ。
俺が、守ってやらなくちゃならない、はずだろに....。

_______________________________________________________________

 

『ごめんね......ごめんね、倫也........っ』

 

 

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なぜ詩羽先輩と英梨々が紅坂朱音の企画に参加することになったのか、倫也の知らないところで一体なにが起こっていたのか、それは後半パート以降で語られます。


後半パート

物語は一ヶ月前に遡る。


相変わらずスランプから抜け出せない英梨々

 

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アニメでは英梨々と倫也はLINE的なものでやりとりしていますが、原作では電話です。

こんな描写があります。


「ね、倫也」

『ん?』

「この絵を描き終わったら、どっか遊びに行かない?」

『お前が外に出かけるのをめんどくさがらなければな....』

「あたしだって、一年に一回くらいは外に出たくなる時があるの」

____________


幼馴染との他愛もない電話。

それは、8年前なら親に叱られていた行為。

そして最近までなら、お互いの積み重なったわだかまりのため、『もうちょっと...』が言えなかったはずの、行為。

 

「よしっ!」

そのほんのちょっと先進的で、ほんのちょっとワガママな日常イベントを全身で堪能した英梨々は、掛け声とともにもう一度机に向かう。

さっきまで避けていた机に。

 

「あれ? あの時は描けたのに....

那須で、一人ぼっちで頑張ってたあの時は、描けたのに...?」


倫也への好意は以前よりも強く積極的になったのに、イラストはそれについてきてくれない。


このスランプを引きずり続けたまま、英梨々は紅坂朱音と対面することになる.....

 

 

 

 

 

詩羽と英梨々が紅坂朱音と対面するシーン

 

 

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大阪にあるゲーム会社のマルズから大ヒットシリーズ、フィールズクロニクルの最新作のメインシナリオのオファーが来たことを町田さんから知らされる詩羽。

 

なぜ自分なんかにオファーが来るのか?と疑問に思う詩羽であったが、町田さんにオファーを出してきた人物の名を聞かされ、以前のコミケでの記憶が脳裏に浮かぶ。

 

「紅坂、朱音....」

 

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しかもオファーをされていたのは詩羽だけではなかった....


「あなたたちのサークル、シナリオライターだけじゃなく、イラストレーターもセットで狙われてるわよ?」

 

 

 

そう、澤村・スペンサー・英梨々にもオファーの声がかかっていたのだった。


二人は連絡を取り合い、次の土曜日に行われる不死川書店とマルズの打ち合わせに参加し、オファーを断りにいくことになった詩羽と英梨々。

しかし、英梨々の同席を許してしまった詩羽はこの時点で自分に嘘をつく。

 

 

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そして、約束の日


指定された店の個室に通された英梨々と詩羽。
打ち合わせと聞いていたはずだったが、

 

そこにいたのは紅坂朱音、ただ一人だった

 

 

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『この企画書、30分で読め。』


「ちょっと、あたしたちはそういう話をしに来たんじゃ...」


「え、見ないの澤村さん?」


「でも、見ちゃったらさぁ」

「....見たくないの?」

「.....」

 

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気づくと二人は企画書に没頭していた。

 

ただ無言でページをめくっていた。

 

美味しそうな餌を与えられてヨダレを垂らしている、幸せなクリエイターのように...。

 

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『それで、意見は?』

 

「これを私たちに見せて....どうしようって言うんですか?」


『死になさい』


「なっ!?」

 

 

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それは自分たちのサークルのプロデューサーが絶対に言わない言葉、いや言ってはくれない言葉だった。


もう話は決まっていた。


ここからは完全に朱音のペース


『柏木エリ、このままじゃ、いずれサークル代表もあなたの才能を持て余す。あなたの求めるレベルは、どんどん彼らの実力と乖離していって、お互い傷つくよつになり、やがて....』

 

「そんかことないもんっ!」


『霞詩子、あなたには、柏木エリの力を引き出す触媒としての役割を期待してる。』


「私は...澤村さんの付き人....?」

 

二人に課せられる圧力、とんでもないプレッシャー


そんな中、今も続いてるスランプを告白した英梨々に紅坂朱音は....


『お前、まだ全然伸びかけじゃね〜か!
たった一回変身しただけでもうスランプだとか言ってんのか?


絵描き''ナメてんのか''?』

 

 

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突き刺さる言葉、さらに抵抗する英梨々にトドメを刺す。


『柏木センセ、どう? あんたの絵ってこんな感じよね?』

 

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紅坂朱音がおもむろに取り出した同人誌には柏木エリとそっくりなイラストが描かれていた....


『私にも描けるんだから...あんたも当然、このくらい描けるわよね?』

 

 

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「あ、あ、あ......あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ〜っ!」

 

 

 

 

 

 


おわりに

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次回10話「そして竜虎は神に挑まん」

次の10話、おそらく8話と同じくらいの衝撃、或いはそれ以上といっても過言ではないかもしれません。
それくらい原作でも衝撃的な内容でこの作品の良さが最大限に詰まっていると思います。
(セミエンドと言ってもいいと某ブログにも書いてありましたしね)

本当に楽しみです。

冴えカノの感想や考察をブログでこうして書けるのもあと残り2回となりました。
寂しい気持ちはもちろんありますが、このアニメの集大成を最後まで見届けたいと思います。

それではまた〜

 

 

冴えない彼女の育てかた♭ 8話「フラグを折らなかった彼女」感想・考察

 

どうも皆さんこんばんは。

 

もう今回は前置きなしにして加藤恵ちゃんについてだけ書きます、はい。

 

目次

 
あらすじ

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ストーリー

 

7巻 5章のみ (P113〜P150)

今までは1話あたりだいたい原作の4章分構成であったが、今回は何と1章。
しかも登場人物は安芸倫也加藤恵の2人のみ。
原作にきちんと沿いながら、アニメオリジナルを存分に取り込んだ素晴らしい構成でした。
加藤恵好きには本当に堪らない1話になりました。自分も例外なく...。
というわけで今回は加藤恵ファンの1人として、加藤恵への愛を存分に記事の中で語りたいと思います...。

 

 


前半パート

 

何と言っても放送室でのシーン

 

 

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倫也はもう一度、最強のメンバーでゲームを作りたいと加藤に懇願する。

 

 

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『お願いだ加藤....恵。
もう一度、もう一度だけ、俺のメインヒロインになってくれ!』

 

_____________________

 

『また、私をメインヒロインにするって....英梨々には言った?』


『え?何で?』


もしかして加藤は俺のこと....と倫也自身の中で生まれた一つの可能性を彼女に問う

 


『ものすごくまさかと思って聞くけど、加藤が今まで俺に対して怒ってたのってさ、俺と英梨々が最近仲いいことに対してとかだったり...する?』

 

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『.................................................................................................................................................................何言ってるの安芸くん』

 


しかしそれはホントの勘違いで、でもそんな加藤恵のいつも通りのフラットな反応を見て.......

 

彼はようやく、今までのことを彼女に謝る。

 


『相談できなくて、ごめん、頼れなくて、ごめん、友達失格でごめんな。

でもものすごく嬉しい。』

 

『えっ....何で?』

 

 

 


『加藤、お前さ、本当に......


''blessing software''のこと、好きでいてくれたんだなぁ........っ!』

 

 

 

『〜〜〜〜っ!』

 

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加藤は思いっきり天井を向いた。思いっきり目に涙を浮かべて。

 

 

『何を、何を.....何を、言ってるのか、なぁ.....』

 


もうフラットなんか消え失せた瞬間。

 


『どうして相談してくれなかったかなぁ....』

 

『締め切りのことも、英梨々のことも、冬コミを諦めることも、なんで、言ってくれなかったのかなぁ』

 

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今までの加藤恵の心の叫びが溢れだした場面。


これだけ泣かないメインヒロインもスゴイですね、初めて涙を見せるのがアニメ二期の8話(原作では7巻の中盤)って...

 

ただでさえ今まで感情をほぼ見せなかったキャラが泣くとこんなにも震えるものなのかと自分でも驚きました。
原作を読んだ時もこの場面で涙したのを覚えていますが、アニメで見てもやっぱり死ぬほど泣いてしまいましたね。

 

 

 

後半パート

 

倫也の家で過ごす2人。

 

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原作P143〜150 たった7ページ分の内容を後半パートすべてを使って描く。

これを12話〜13話(?)構成のアニメでなかなか珍しいことなんじゃないでしょうか?

しかも今回の話は7巻の中盤。(7巻のメインの話は実はこれではない)
にも関わらずこの力の入れ方。

 

今まで加藤恵をあえてピックアップしなかった、何かパッとしない感じで引っ張り続けての今回の8話。

 

『やっぱり冴えない彼女の育てかた という作品はメディアミックスを通して完成するんです』

 

と原作者である丸戸先生が某インタビューで答えていましたが、今回はまさにその典型的な例でした。

 

実際、自分もアニメ二期の加藤恵は「なんか引っかかる、確かに原作もモヤモヤした感じではあるけどもう少し彼女の可愛げのあるシーンがあっても良いのでは?」と疑問符を浮かべていましたが、今回でそれは一掃されました。


自分が、いや加藤恵推しの方、みんなが求めていた仕上がりになっていたと思います。

もう、こんなに引っ張って引っ張って、8話まで引っ張って、むちゃくちゃ可愛いセリフや仕草をされるとこんなに嬉しいものなんですね。

 

後半パート、最高すぎてもう10回以上見てしまいました...。

 

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こんなシーンとか...

 

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こんなシーンとか......... 

 

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こんなシーンとか.................

 

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こんなシーンとか.....................................................

(全部紹介したいところですがほどほどにしておきます)

 

あぁ、、、、、こんなに多彩な表情してる加藤恵見たことないよ....

 

どのシーンも加藤恵が生妻感バツグンで死ぬほど可愛いんですが、8話の中での自分のお気に入りはやっぱり最後の場面。

 

 

 

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「わかんないくせにこうして私にかまけてていいのかな?」

 

「やっぱ寝ろ」

 

‪「しーらないよー、安芸くん」‬

 

‪「じゃあ他にどうしたらいいってんだよ?」‬

 

‪「私もしーーーーらない(足バタバタ)」‬

 

‪「今日の加藤テンションメチャクチャだぞ...」‬

 

‪「そうだね...ねぇ安芸くん、明日になったら今のわたし、忘れてね?」‬

 

‪「あぁ....わかってる(いやなこった)」‬

 

 

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原作にはなかった、セリフをプラスしたアニメオリジナル。(しかも新しいキャラソン『Eternal♭』が流れる)


このシーン、個人的には当分破られることがなさそうってくらい良いシーンでした。

可愛いとか、萌えとか、そんな簡単な言葉では到底言い表すことができない...

 

 

一つ言えることは、元々が主人公にデレデレのありきたりヒロインでこの8話をやっても感動とかそんなものは一切生まれないでしょう。

 

 

確かにやってることは主人公の家で料理してゲームしてお風呂入って寝るだけです。

告白もなければ、キスもない。ドキドキするシーンなんか一つもない。

 

そういう展開を求めていた視聴者からすれば不満の声だって出てくるかもしれません。

 

しかし、加藤恵だから、今まで存在感がない、感情がフラットと散々言われてきた彼女だからこそ、そんな些細なやりとり、仕草に可愛いを超えた感動が生まれてくるんだと思います。これに関してはもうキャラ設定の勝利ですわ、完敗。

 

恵ちゃんの「しーらない」の言い方とかもう可愛いっていうか泣けてくるよホントに....


これ原作にはないんですよ?すごくない?アニメのためだけに作られた考えられたセリフなんですよ?

 

いやぁ、素晴らしいの一言に尽きます。

 重ね重ね加藤恵ファン全員が求めていることをアニメでやっていただき本当にありがとうございました。

 

おわりに

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次回9話「卒業式と超展開」

 

今回は加藤恵さんへの熱がとんでもないことになってしまいましたが、次回はまたいつものように公平(?)に書きたいと思います!笑

今回ばかりはお許しください...

それではまた〜

 

ps.
ブログのアクセス数がいつの間にか1000を突破しておりました。こんなどうしようもないブログを読んでくださってありがとうございます。

 

 

冴えない彼女の育てかた♭ 7話「リベンジまみれの新企画」感想・考察

 

こんばんは、すのーです

最近というかここ1週間ほど仕事がなかなか忙しくて最高に限界を迎えつつあります。(まぁいつも迎えてるんだけどねw)

 

忙しくてもブログの更新だけはしようと頑張ってますがいつもギリギリになってしまいますし、1日1回ブログ更新してる人とかどんだけ体力あるんだと思ってしまう今日この頃...(自分が大して頑張っていないのかもしれなくもない)

 

というわけで今回も冴えカノについて書いていきたいと思います〜

 

目次

 

 


あらすじ

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 ストーリー


7巻1章〜4章終わりまで

 

前半パート

詩羽先輩と倫也が学校に登校するシーン

 

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アニメでは倫也が詩羽先輩と登校していますが、原作では英梨々と登校してます。(英梨々と登校している際の会話はアニメ冒頭の電話シーンで補ってますね)

アニメも原作も前回の英梨々ルートを引っ張りが続いているので、倫也にデレデレの英梨々が見れていいですね。

 

季節も冬の設定なので、みんな制服も冬服アレンジになっていて可愛い〜
アニメキャラがマフラーやカーディガンを身につけているのが好きな僕としてはかなり満足です。(気持ち悪い笑顔)

 

恵が出るまでは前回の緊迫した感じとは異なりゆる〜くスタート、これはこれで好きです。

 


続いて伊織と倫也がカフェで話すシーン

 

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アニメでは伊織が出海ちゃんの代わりにバレンタインチョコを渡し、
別れ際に、

①夏コミでも冬コミでも構わないからサークルを続けること。
②霞詩子と柏木エリ、あの二人を離してはいけない。

この2点を倫也に伝えます。

 

①についてはまあ解説不要かとは思いますが、問題は②ですね。

 

伊織はなぜこんなことを言ったのか。

 

原作ではもう少しヒントが書かれているのでピックアップしてみます。

『....なぁ、倫也君』

『な、何だよ?』

『朱音さんには、気をつけた方がいいよ』

『....は?』

_____________

『朱音さんって....え? 紅坂朱音?』

_____________

紅坂朱音.... サークル『rouge en rouge』の創設者にして初代代表。
つまり伊織が就任する前の10年近くの間、『rouge en rouge』を超人気シャッターに育て上げ、長くその人気を維持し続けた辣腕同人作家。

『....まさかサークルに復帰するのかあの人?』

『いや、それが、まぁ....詳しくは言えないんだけど』

 

 

紅坂朱音 という謎の人物の存在

 

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伊織はこの時点で倫也たちを取り巻く環境が今後どう変化していくのか、ある程度わかっていたんだと思います。
しかし、本当のことは言えない。

だからせめて

『柏木エリと霞詩子、あの二人を離すなよ。』

と倫也に伝えたのでしょう。

 

ただ倫也はそんなことはまったく知らずポカーンとしてますが...


後半パート

英梨々、詩羽先輩と立て続けで倫也にバレンタインチョコを上げるシーン

 

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※チョコを上げるタイミングと場所の違い

 

・英梨々の場合
アニメ→登校時、家の前にて
原作→平日夜9時、倫也の家にて

 

・詩羽先輩の場合
アニメ→昼間、教室にて
原作→週末午後3時、とあるハンバーガーショップにて

 

 

アニメ、原作で差異はあるものの、話している内容の大枠に変化がありません。

倫也は、英梨々が思うように絵が描けなくなっていること、別荘からの気持ちの変化も含め、英梨々に対して何らかの違和感を覚えます。

それは、詩羽先輩からも指摘されますが...

 

英梨々がスランプなのはわかっているけど、どうしたらいいのかわからないモヤモヤした倫也の心情が見てとれます。

 

 


喫茶店で加藤を見かける〜ラストシーン

 

 

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『粉雪が空から優しく....いやベタ雪っぽいなこれ。』 

 

約2ヶ月もの間、加藤恵とモヤモヤした関係が続いている倫也は、ふと喫茶店の前を通りかかった時、窓際で1人佇む加藤恵を見つける。

 

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倫也はあることを思いつく。

 

''今ここで加藤にメールを送ろう''

 

話しかけてもそっけない。
電話は出てくれない。メールは返信してくれない。

そんなあいつに俺が今からメールを送ったらどんな顔をするのか、反応してくれるんだろうか。

それが知りたかったから。

 

 

これがラストチャンス、そう思って加藤恵にメールを送る倫也。

 

 

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すると窓際の加藤は....

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反応はすぐあった。

ポケットからスマホを取り出すと、慣れた手つきで画面を操作し、そして、いつものように、普通にメールを開き、読んだ。

いつも通り、普通っぽく、淡々と、フラットに。

 

30分間、ずっと....

 

 

 

倫也はその夜、自分たちの作ったゲームをプレイしながら、加藤の存在のありがたさ、大きさに気づく。


加藤恵がどれだけ頑張っていたか、どれだけ裏方として貢献していたか。

 

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そして今までの思い出が蘇ってきて、

 

 

 

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自然と涙が溢れていた。

 

 


そして、倫也はある一つの決意を固めたのであった________________

 

 

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(アニメも原作もここはどっちも素晴らしいです!タイトル回収。良いシーンですねぇ)

 


おわりに

 

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次回8話「フラグを折らなかった彼女」

 

おそらくこの8話が大きなポイントになるところだと、思われます。

 

 

涙を拭く準備、できてますか....

 

それではまた〜

 

 

冴えない彼女の育てかた♭ 6話「雪に埋もれたマスターアップ」感想・考察

 

どうも、すのーです


最近仕事がアレで今期のアニメを見るスピードが徐々に落ちてきていますw

これから夏にかけてもっと忙しくなるらしいし、本当にオタク趣味をしてお金をもらえる生活をしたいですね...
ドリームジャンボ、お前に任せた_____________________

 

 


さて、冴えカノ♭もいよいよ折り返し地点。

 

これからどんな展開になっていくか本当に楽しみですね。

 

アニメではblessing softwareのみんなも冬コミに向けて頑張っていることですし、自分も1クール通してこのブログを書けるように頑張りたいと思います...(遠い目)

 

 

目次

 

 

あらすじ

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トーリー


原作6巻 6章〜ラスト(エピローグを除く)まで

 

前半パート

目覚めた英梨々が倫也にマスターアップに間に合わなかったことを告げられるシーン

 

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アニメはBGM、作画ともに素晴らしいシーンに仕上がっていました。

 

しかし、時々入る倫也と英梨々が幼かった頃の回想部では原作を読んでいない人にとっては、ちょっとわかりにくい(ちょっとどころか何があったのかわからない)かなと思いましたので、少し補足します。

 

 

 

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''だってえりり....ほっといたら、すぐにしんじゃいそうなんだもん。''

 

 



_____小学校二年の夏休み。倫也はこの那須高原の別荘に招かれ一週間を英梨々と共に過ごすことになった。


しかし、英梨々が初日から高熱を出して、結局外に出られない日々が一週間ずっと続いただけだった。


英梨々と倫也はついこの間まで学校で会っても口を利かない仲だったが、幼い頃はクリスマス、ひな祭り、七五三なども一緒に過ごすくらい仲の良い幼馴染だった。


けれど、そんなイベントのときも英梨々は晴れ着というより、大抵寝間着姿。病弱だった。

 

当時、英梨々の病気を深刻に捉えて泣くほど心配していたのは倫也だけだったのかもしれない。

 

 

_____________________それから8年経っても、あの時の記憶は色褪せておらず、倫也は英梨々の体だけは絶対に信用できなかった。

 

 

 

だから今回も同じように、倫也はマスターアップよりも英梨々を取った。

 

 

 

 

 

 

続いて倫也が英梨々のイラストについて話すシーン

 

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アニメでは倫也が英梨々の絵を褒めます。英梨々の絵が一番だって。

 

ただこの場面、

倫也の本当の心情はアニメでは描かれていませんでした。(時間の関係かな)

 

 

 

原作では、倫也の心の声としてこんな描写があります。

 

 

『お前の絵、本当に凄かったよ。けどな、いやだから....


何が何でも売ってやりたい ってのとは、


''逆の感情''が湧いてきてしまったんだ。』

 

 


''逆の感情''とは?

→この絵を売りたくない、世の中に出したくない

→英梨々を、独り占めにしたい

 


この別荘に着いて倫也が英梨々をベッドに運んでから英梨々が目覚めるまでの3時間。
この時間でマスターアップまで足掻けたはずなのに、倫也はそれをしなかった。

厳密にはしなかった。

 

のではなく、

 

 

動けなかった。

 

 

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『その、自分の中では三分にも満たない三時間の間....

自分でも訳のわかんないたくさんの感情が渦巻いてて、制御しようがなかった。

 

 

___________________________だってこいつ、本当は全然大したことない奴なんだぞ?

 

俺の子分で、俺以外に友達いなくて、いつも俺の後ろをついてくるだけの臆病者で。

病気がちで、器用貧乏で、最初の頃の絵なんか全然下手くそで。

俺と両親の影響でオタクになっただけの、主体性のない奴で。

 

だから俺だけは、英梨々を認めちゃいけなかった。

 

 

_____________________

 


だって俺が好きだったのは、英梨々の絵でも、才能でもなかった。』

 

 

 

あんなに英梨々のことを成長してほしいと応援していたつもりの倫也が、もうとっくに自分の想像の遥か上にいた英梨々の絵を見て、初めて自分の本当の気持ちに気づくのでした...。

 
後半パート


後半冒頭、二人で思い出のゲームをするシーン

 

 

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原作でも好きところだったのですが、ここはアニメでも完璧な出来でした。

 

 

 

 

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『あんたの一番になってやる。それまで絶対謝らない。』
(※一期8話「八年ぶりの個別ルート」参照)

 

ここの回想入れたのも素晴らしいですね。

 

 

英梨々の『あたし、みんなに謝る。あたし一人で謝らせて』という成長したなぁと感じさせるセリフ、大西沙織さんの演技、BGM、作画、全てが重なって涙を誘うシーンとなってます。
(僕は涙腺が崩壊しますた)

 

 

 

ちなみに原作では、英梨々が恵、詩羽、美智留にそれぞれ個人的に謝るんですが、そこもスゴく良いところなので興味ある方は原作6巻を読んでみてください〜

 

 


そして、ラストシーン

 

 

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『私、今日は帰るよ』

 

 

 

 

 

皆さん、このラストはかなり衝撃を受けたんではないでしょうか。

 

自分も原作を初めて読んだ時は呆然したのを覚えています。

 

blessing softwareの冬コミは開場30分も経たないうちに、わずかな搬入数を全て売り切り、終了!となる訳はなかった....

 

 


ついに加藤恵の''感情''が表に出る。

倫也の相談なしの身勝手な行動、決断

それがトリガーとなって...

 

 

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加藤恵 という目立たず、影が薄くて、いることが当たり前だった 存在は

 

 

もういない。

 

 

 


ここは物語でも大きなポイントの一つです。

 

 


おわりに

次回7話 「リベンジまみれの新企画」

 

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冬コミの後の事件で亀裂が入った加藤恵との関係修復は果たしてどうなるのか....

 

 


ところで、

先日ドラゴンマガジンに掲載されていた、
丸戸史明先生、深崎暮人先生のインタビューを拝見したのですが、

そのインタビューの中で『アニメ 冴えカノ二期の今後の展開』についての記事が大変衝撃的でした...

なんだか一筋縄では行かないようですよ...

 

 


詳しくは控えますが、今後もますます目が離せない展開となりそうです。


今日はこの辺で、それではまた〜

冴えない彼女の育てかた♭ 5話「締め切りが先か、覚醒が先か」感想・考察

こんばんは、すのーです


最近勤務地が変わった影響で使う電車も変わったのですが、その途中駅に我が千葉県が世界に誇れる千葉県ぽさが1mmもないかつオタクにはマジで無関係でリア充死ねとしか思わない そんな東京ディズニーランドの最寄り駅である舞浜駅があります。
舞浜駅で降りる人ってだいたい見ればわかりますよね? 何かみんなすっげー夢見てるし、ワクワクに満ち溢れてるし、待ちきれないのか電車でミッキーのカチューシャとかしてる人いるし...

ちなみにアニサマの時の埼玉新都心で降りるオタクの皆さんにも同じことが言えますね。
(僕は後者です)(みんなで作る、コミケットの時も同上)

こんな無駄な話は早々に切り上げてブログを書きますw

 

 目次


あらすじ

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トーリー

原作6巻1章〜5章
(1、2章カット、英梨々回に注視か)
(ちなみに1章はコメダで加藤が告白されたことについての議論のお話、2章は美智留がゲームの劇伴を作るお話(これは0話で補完?てことかな、かなり良い話だけに少し残念))


前半パート

冒頭、加藤が告白されるシーン

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アニメではサークルメンバー全員で告白の様子をみてます。
原作は男子生徒と加藤が中庭の木の下で二人きりで会っているの詩羽先輩が目撃します。

ちなみにアニメだと加藤が告白を断ったことになっているが、原作では告白されたときに『冬コミが近いから今はちょっと』と答えたら一瞬でフラれた。

ってことになっています。

 

余談(1)


ヒロイン3人が高校に入ってから男子に告白された回数は
加藤→1回(自己申告)
詩羽先輩→34回
英梨々→あんまり覚えてないけど3桁越え
らしいですw

 

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原作もアニメも黒髪ロングにして存在感というかヒロイン感というか色気というか...が増した加藤恵に驚かさせる倫也たち。

 

ちょっと原作寄りの話になっちゃいますが、6巻は元々クリエイターだった3人とは違い、オタクとは縁も所縁もなかった加藤恵、それからオタクとは対極の存在だった氷堂美智留が、いつの間にかゲームを完成させて冬コミに出るというサークルの目標に向かっている。そういう描写が多く出てきます。

特に加藤はサークルのことを誰よりも考えて動いており、彼女の中でもblessing softwareはなくてはならない存在になってきていることが分かります。これが原因でこのあといろいろあるんですがね...。
それから倫也が加藤のことを意識し始めたのも6巻あたりの時期からなんじゃないかなと思います。1章、2章にそういう描写がチラチラと出てきますし。

6巻は物語のターニングポイントになる7巻へ向かう重要なお話なのでぜひ気になる方は原作の方も読んでみてください。

 

 

余談(2)
恵ちゃんの髪型遍歴
春→ショートボブ
夏→ショートポニー
秋→ポニーテール
冬→黒髪ロング ←今ココ

 

みなさんはどれが好きですかね?

個人的にはやっぱりショートボブ一択ですかね。
春の加藤恵が一番輝いてます。ほんとうに。

ちなみに4月にのぞき坂(聖地の坂です)で聴くM♭は言葉を失ってしまうほどに爽やかで清々しい気持ちになれるのでオススメです←これも余談でしたね(笑)

 

 

 

これから那須高原へ向かう英梨々と倫也の会話シーン

 

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ここ個人的にアニメではちょっと軽い感じになってた気がしましたね...
やっぱり原作の1章〜2章まるまるカットしてる影響もあると思うけど、もうちょい重い感じが欲しかったかなぁ

(ただ素人から見てもアニメを1クールにまとめるってなるとすごく大変なんだなぁ...て思います。どうしてもカットするところは出てきちゃいますよね...)

 

原作でこういう描写があります。

 

「俺にはわかる。
こうなったときの英梨々は本当に強いって。きっとこいつは(残りのイラストを)描き上げるだろう。
______なんだろう、このぼんやりした不安は?


形にできない、言葉にできない思いが心の中にじわりと湧き上がる。

 

なぜだか、英梨々がどこか遠くへ行ってしまうんじゃないかって。

繋がった心がいつしか離れ、

何もかも過去のことになってしまうんじゃないかって。」

 

倫也のモヤモヤした心情。いつも近くにいた英梨々が遠くに行ってしまうかも。という一抹の不安がこれから先の物語を暗示している感じがします。

 

冴えカノはこういうところでスッと感情移入ができる点で、メイン3人のキャラ設定が本当に素晴らしいとつくづく思います。


後半パート

英梨々と倫也のskypeシーン

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原作ではメール
アニメではskypeになってる

個人的には原作のメールの方がよかったですかね〜
アニメではやっぱり文面だと時間的にアレだし大人の様々な事情でskypeになっているんでしょうね。
原作読んでる方は同意してくれるかもしれませんが、冴えカノはメール描写でかなり感情移入できるんですよね。恵ちゃん然り(あ、でも11巻の恵ちゃんとのskypeも死ぬほど好きですよw)
とにかく冴えカノのメール描写は涙腺が壊れてしまいます...
どんどん切羽詰まっていく中それでも強がる英梨々、それを励ます倫也のやり取りに胸が苦しい...
なんだか遠距離恋愛みたいね(CV.霞ヶ丘詩羽)

 

 

続いて、英梨々がマスターアップ1日前の今から5枚の絵を描き始めることを倫也に電話で告げるシーン

 

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アニメでも原作でも
『倫也が、期待してくれれば、できるよ.....』という英梨々のセリフが心に沁みます。

 

これまで英梨々は''安定''して上手く、作品を仕上げて締め切りには間に合わせる。

倫也はそう思っていた。
しかし、今はその''安定''という殻を自ら破ろうとしている。そんなシーン。

 

英梨々は倫也の作った第3のルートが本当に好きだった。これをどうしても自分の手で描きたかった。


自分のためにも、そしてあの日、倫也に言えなかったゴメンねを言うためにも。

 

そんな熱意あるいは執念が澤村・スペンサー・英梨々を進化させる。

 

そしてイラストを描き終え力尽きた英梨々は....

 

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おわりに

次回6話 「雪に埋もれたマスターアップ」

 

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みんな澤村・スペンサー・英梨々が好きになっちゃう気がしてなりませんが楽しみです。

 

それではまた〜