拙い文章の起こしかた

冴えない彼女の育てかた♭ 10話「そして竜虎は神に挑まん」感想・考察

 

こんばんは〜 すのーです。

最近仕事が忙しすぎて(以下略


仕事の愚痴を書いても何も生まれないのでブログの方を書きたいと思います...

 

目次

 


あらすじ

www.saenai.tv

 

トーリー

Girls Side P167〜218
7巻 P194〜207(?)

 

前半パート

冒頭、詩羽先輩と英梨々がお台場の海を見ながら会話しているシーン

 

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紅坂朱音の企画に参加するかどうか詩羽と英梨々が話しあっています。

二人ともこの時点で心の中の気持ちはもう決まっているのに、英梨々の方はまだ自分に正直になれないでいます。

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『.....やんないわよ、あたし』

『だって今のあたしは...』

 

「描けないって?」

英梨々は自分の気持ちを隠して、企画に参加できない理由しか言えなかった。詩羽はそれを淡々と論破していく。

 

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『.... なんであんなヤツの肩を持つのよ!あんた悔しく...っ』

「ねぇ、澤村さん 、私に気を遣っているならそれは余計なお世話よ。あなたは自分の意志で、自分がどうしたいのか決めなさい。」


でも、やっぱりその企画はすごく魅力的で、自分がその企画に必要とされてて....

 

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『ねぇ想像できる?フィールズクロニクルよ?フィールズクロニクル!それも、あたしと、あんたで!』

『しかも、しかもよ!紅坂朱音は!あの企画を!あたし前提に.....ぁ』

「....いいのよ、澤村さん」

『う、ううん、ごめん...』

つい漏れてしまった隠していたはずなの紅坂朱音の詩羽への扱いに対するコトバ

しかし、一番悔しかったのはやっぱり本人で...

 

 

「あなたはさっき、私に『悔しくないの?』って聞いたわよね?」

 

「いいわ答えてあげる....


悔しい!


悔しいわよ!


そんなの決まってるでしょう!」

 

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いつも大人でポーカーフェイスな詩羽はもうどこにもいなかった。

「だからもし、あなたがこのプロジェクトに参加するというなら、覚悟なさい...真正面から叩き潰してあげるから」


「というわけで、私の決意表明は終わり。あとはあなたが決めなさい...じゃあね」

企画の参加を英梨々に託しその場を去る詩羽。

 

詩羽に選択肢などなかった。もうとっくに気持ちは決まっていた。

 

さっきまで言っていたクリエイターとしての誇り、プロとしての名誉、そんなものは本当はどうでもよかった。

 

だってもう一度''柏木エリと組める''チャンスが目の前に転がっていたのだから。

 

 


ここはアニメも原作もどっちも大好きです。
英梨々の葛藤、詩羽先輩の感情を表に出す描写は本当にクるものがあります。

 


後半パート


英梨々がスランプを抜ける〜二人が決意を固めるシーン

 

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突然、英梨々から「話がある」と学校の美術準備室に呼び出された詩羽。

 

 

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何やらスランプから抜けたかもしれないと言う英梨々...

どうやら家でスケッチをしていたらタッチが戻ってきたらしい。

 

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詩羽はそのスケッチを見に英梨々の家へ行こうとするが....

 

『取りにいくよりも、早いよ』

 

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そう言って、その場で絵を描き出した彼女は、澤村・スペンサー・英梨々、改め 柏木エリだった。

(アニメでは絵を描いているときに今までの思い出がフラッシュバックされる)

 

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『描けた...』

 

30分足らずで描かれた絵は、まさに衝撃。

 

モチーフは、いつも通り、美麗な少女。
ポニーテールで、にっこり笑ってて。
正統派美少女のようで、けれど可愛さが滲み出ていて。
落ち着いた佇まいのようで、微妙に活発的でもえりそうで。
少し自信のなさそうな、けれど優しげな微笑みを浮かべ。
そう、ふたたび『cherry blessing〜巡る恵みの物語〜』のメインヒロインが。
叶巡璃が、この美術準備室に、顕現していく。

 

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アニメでは省略されていましたが、原作では詩羽先輩がこの絵を見た時、この場にいない倫也に心の中で問いかける場面が書かれています。

 

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『ねぇ倫理君、あなたは、澤村さんのこの姿をみたことがあるの?彼女が本気で、命を燃やして、楽しそうに描かれている姿を、見たことがあるの?
ううん、多分、一度もないんでしょうね...
だって、もし、あなたがこの彼女を知ってたら。
護ってあげたいなんて、そんな不遜なことを思える訳がない』


『あなたは、澤村さんのことを自分がよくわかっているつもりだったんでしょう?
けれど残念。本当は何もわかっていなかった。
彼女がこんなにも強く、気高く、美しく...
そして、素晴らしいイラストレーターだということを、世界で唯一知らないピエロ君よ』

 

 

 


絵が完成し、完全にスランプから脱出して笑っていた英梨々は....

 

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いつの間にか......泣いていた


『倫也に求められても、倫也が励ましてくれても、ずっと、ずっと書けなかったのに....

なのに....

 

紅坂朱音に指摘されただけで...
紅坂朱音に笑われただけで...

悔しくて、恥ずかしくて、負けたくなくて

 

 

 

描けちゃったぁ....っ』

 

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『あたし、倫也が側にいると書けない...
倫也もあたしに描かせることが出来ない...

サークルにいたままじゃ、今より前に進めない....

倫也が求めてるすごいイラストレーターになれないよぉ....』

 


実は原作では英梨々が泣く描写はありませんでした。(エピローグで泣いているシーンはあるけどまた別の日のこと) よってここはアニメオリジナル。
ここに関しては個人的に原作を超えていましたね。
BGMも素晴らしいですし、うまく一期からの回想を持ってきたりとアニメだからできる魅せ方を沢山していて感動しました。

 

ここの英梨々のセリフ、一言一句震えました。

いやぁ、原作7巻中盤で、英梨々が倫也に送ったメールの一節をここにぶち込んでくるとは...。

 

アニオリだけど適当なんてことは一切なく、本当に丁寧に作りこまれていてすごく作品愛を感じました。ありがとうございます。

 

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そして、二人は決心する。この美術準備室で。

「しばらくは、辛い日々が続くわね」

『覚悟は、してる』

_________________

『それよりも、あんたも覚悟を決めなさいよ』

「私は、まぁ、四月から大学生だし、なんとか」

 

 

『いつまでもナメられてんじゃないわよ霞詩子.....っ!』

「澤村さん....?」

 

 

『紅坂朱音は一つだけ見逃した....あんたの才能を、あんたの努力を、あんたの諦めの悪さをっ!

霞詩子の凄さを理解してない紅坂朱音なんて、全然大したことないっ!』

「澤村さ....っ」

 

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詩羽の目からいつの間にか涙が流れていた。

 

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そして二人は旅立っていく、二人が出会ったblessing softwareを。

 

 

 

 

二人を失ったボロボロの倫也〜はじまりの坂へ


月日は流れ、四月、春休みのある日

倫也と伊織はとあるコーヒーショップにて、お互いの動向について話していた。

 

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倫也は霞ヶ丘詩羽澤村・スペンサー・英梨々がサークルを抜けたことを、伊織は『rouge en rouge』を出海と共に辞めたことを告白する。

 

「続けろよ?サークル」

再び伊織に言葉をかけられた倫也だったが、今の彼には何も答えることができなかった。

だって、もう二人はここにいないのだから。

 

 

 

 

 

________

春、桜が咲いている。

去年の桜とは全然違う、桜が咲いている。

....いや、実のところ、桜は去年とまったく同じに決まってて。

だからこれは、桜以外の状況が、去年と違っているだけで.....


だって、あの時は坂を下っていたけれど、今は上っている。
だって、あの時は自転車だったけれど、今は歩いている。
だって、あの時は朝方だったけれど、今は夕方で。
だって、あの時の俺と、今の俺は、何もかも違ってて。

 


もう、『blessing software』は存在しないんだって。

 

 

早く、早く...
家に帰れば、部屋に入れば、泣ける。
人目を気にせず、一人で泣ける。

だから急げよ、俺。
この坂を上りきったら、あとは....

 

 

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その時、ひときわ強い風が、一瞬だけ俺の足を止め...

「え....」

坂の上。てっぺんの、ど真ん中。

そこに佇む、ショートボブの女の子。

 

 

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「加藤.....」

 

『今から、デートしよ?

デートしてみよう?わたしたち。』

 

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おわりに

 

www.saenai.tv

 

次回、最終回「再起と新規のゲームスタート」

 

いよいよアニメ冴えない彼女の育てかた♭も次回で、最終回になります。

こんなに大好きなアニメが終わってしまうのは本当に悲しいですが、作品自体はまだ完結していないのでこの目で物語の最後を見届けたいと思います。

それではこの辺で〜

ps.
先日発売されたGS3、最高でした.... また改めて感想などは書きたいと思います。